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株式会社伊予機械製作所

〒799-0403
愛媛県四国中央市三島朝日
2丁目13番28号
 
TEL.0896-23-3515
FAX.0896-24-5665
 
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2013年のつぶやき

2013年6月のつぶやき

○腕時計のベルトだけ、買いますか?
腕時計の金具が壊れて、とめることができなくなりました。
交換用ベルトはないか、と近くのホームセンターへ。時計のコーナーに行くと、ベルトだけを置いてはいるのですが。
ベルトの価格より安い腕時計が並んでいるのです。有名な日本メーカーのものです。
財布の中の野口さんと相談した結果、いっそのこと腕時計を買ってしまおう、ということになりました。それが私の場合です。
ある日のこと、そのホームセンターで買い物をしていると、時計コーナーでベルトを熱心に見ているお年寄りを見かけました。お年寄りは、店員を呼び止めていました。
「時計のベルトが欲しいんだけど、この18mmとか20mmとかがわからんので」
「時計は今、お持ちでしょうか」
「ああ」
お年寄りがポケットに手を入れているとき、店員が言いました。
「ベルトって意外と高いので、上の段などにはベルトより安い腕時計などもありますが」
「わしの時計はそんな安物じゃないわい」
お年寄りの声が大きくなりました。少し怒っているようでした。
「あ、すみません! この時計でしたら、ここにあるサイズのものから選べます」
結局、お年寄りは好みのベルトを買えたようですが、怒って帰っていたら、大事なお客さんを失っていたかもしれません。
店員はよかれと思って言ったのでしょうが、商品を選ぶのはお客様です。
ベルトより安い腕時計があるのに、わざわざベルトだけを買おうとしている意味を想像するべきでした。
本体が高価だったので、値段の高いベルトだけ交換する価値はある。
または、子供や孫からのプレゼントだからずっと身に着けたい、など。
デフレが長く続いて、「お客様はとにかく安いものが欲しいのだろう」という先入観にとらわれていたのでしょうか。
お客様の立場になって考えることは悪いことではありませんが、それが単なる思い込みにならないように、気をつけなければならないと思ったできごとでした。
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