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2005年のつぶやき

2005年3月のつぶやき

○日本語は荒れているか
本を買いました。
<「問題な日本語」:北原保雄/編:大修館書店:840円>
「コーヒーのほうをお持ちしました」
「こちらきつねうどんになります」
「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」
「きもい、きしょい」
「なにげに」「これってどうよ」
「ふいんき? ふんいき?」
この中に、気になる、または許せない日本語はありますか?
この本は、それらの言葉を「使うな」とか「間違いだ」と言うだけの本ではありません。そのような言葉が、どのような経緯で生まれたのかを考えて、ただの間違いなのか、日本語の自然な変化なのかを解明し、今後使っていってもよいものかどうか、考えていこうというものです。頭の固い大人が、「こんな日本語はけしからん」というのが多い中、使っていけるものを考えていこう、という姿勢が気に入って購入しました。
上の中でも「きもい、きしょい」などは定着してほしくない言葉だと多くの人は考えるでしょう。日本語としては、「めんどうくさい→めんどくさい→めんどい」のような省略化の一種と、この本では分析します。「はずかしい→はずい」も同様です。
つまり日本語として、それほどおかしくはない変化ではあるんですが、これは若者の間でも「いやな言葉だ」「使っている人が低俗に見える」という意見もあり、一部で使われるに過ぎないのではないか、と考察しています。
「コーヒーのほう」は、スパゲティとコーヒーを頼んだ客に「コーヒーのほうは後になさいますか」というのは正しく、コーヒーだけを頼んだ客に「コーヒーのほうをお持ちしました」というのは適切ではない、と解説しています。
ちなみに「ふいんき」は間違いです。これは「ふんいき(雰囲気)」を使いましょう。
普段、生活していて気になる日本語に出会ったら、「間違いだ」と思うだけでなく、なぜそのような言い方になったのか、というのを考えてみるのも面白い頭の体操になると思います。
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