2005年のつぶやき
2005年6月のつぶやき
○運転士の「逃亡」は悪くない!?
尼崎の脱線事故で、事故車両に乗っていた運転士二人が、現場から出勤して電車を運転していた。マスコミはニュースで取り上げ、一般の人たちは「けしからん」「信じられない、許せない」「人の道に反する」と怒りをあらわにした。口の悪い新聞は「現場から逃亡」とまで書いた。
ただ、インターネットでは少し様子が違っていた。世間と「温度差」があった。ネットの中で日記を書いている人がたくさんいる。匿名で書けるので(それによるマイナス面もあるが)、世論とは違う本音が見えたりする。
サラリーマンは悩んでいる。
「自分があの場にいたら、あの運転士だったらどうしただろうか」と真剣に、深く悩んでいる。
ただ、インターネットでは少し様子が違っていた。世間と「温度差」があった。ネットの中で日記を書いている人がたくさんいる。匿名で書けるので(それによるマイナス面もあるが)、世論とは違う本音が見えたりする。
サラリーマンは悩んでいる。
「自分があの場にいたら、あの運転士だったらどうしただろうか」と真剣に、深く悩んでいる。
出勤途中に電車が脱線した、自分はそれに乗っていた、かなりひどい状況でけが人も出ている。そう上司に連絡するのは当然だろう。そこで。
「あなたはけがをしたのか」
「いいえ」
「だったら、出社して業務についてください」
そう言われて「いやです! 私が担当する電車には代わりの運転士を乗せてください。私は乗客の救助にあたります」
と、毅然とした態度で言えるのか。ネットの中のサラリーマンは悩み「私なら出社してしまうだろう」と書く人もいた。正確な数を確認してはいないが「上司に出て来いと言われれば行くしかない」という考えが多かったと思う。
「あなたはけがをしたのか」
「いいえ」
「だったら、出社して業務についてください」
そう言われて「いやです! 私が担当する電車には代わりの運転士を乗せてください。私は乗客の救助にあたります」
と、毅然とした態度で言えるのか。ネットの中のサラリーマンは悩み「私なら出社してしまうだろう」と書く人もいた。正確な数を確認してはいないが「上司に出て来いと言われれば行くしかない」という考えが多かったと思う。
「上司の言いなりか!」「人の命より会社をとるのか」と怒る人もいるだろう。でも、それがサラリーマンの現実でもある。誰もがみんな「サラリーマン金太郎」になれるわけではない。
この運転士は会社の命令に従った。その場から逃げ出したかったから、かもしれない。もしかしたら救助活動をしたかったのかもしれない。
運転士は、世間の批判にさらされた。それだけではなく『会社は、この二人の処分を検討している』のだ。出て来いと言っておいてこれである。
「会社員って、しょせんそんな存在か」と、ネットの中のサラリーマンたちは落ち込んでいた。
運転士は、世間の批判にさらされた。それだけではなく『会社は、この二人の処分を検討している』のだ。出て来いと言っておいてこれである。
「会社員って、しょせんそんな存在か」と、ネットの中のサラリーマンたちは落ち込んでいた。