2004年のつぶやき
2004年12月のつぶやき
目先をちょっとだけ、変えてみる
NHKで、町工場が廃れていくので何とかしたいという番組がありました。
その番組の中で出てきた町工場の部品のサンプルは、丸い穴の開いた部品と丸棒。丸い穴には丸い棒がすんなりと通ります。その丸棒に油性マジックで色をつけると、今度は穴に入らなくなるんです。ものすごい加工精度です。文字で書くと、いまひとつ伝わりませんが、これはとてもすごいことなのです。
そのような技術を持った会社なのに、親会社が下請けを外国に発注することになって、仕事がなくなってしまったのです。それまで何もしなくても、親会社が仕事を与えてくれていたのですから、営業という職種がその会社にはありませんでした。そこで、社員(といっても現場の人)が営業に出ますが、何しろ経験がないので、門前払い状態。担当者に会うことができても、今度は、喋りがしどろもどろで、交渉になりません。
番組では「営業を代わりに行う会社」が出てきて助けていました。もともと町工場はビデオデッキのヘッドを下請けで作っていたのですが、「営業を行う会社」は、その加工精度に目をつけて、自動車のエンジンの部品の受注を取ってきたのです。町工場の人たちには、思いつかなかった取引先でした。
その番組の中で出てきた町工場の部品のサンプルは、丸い穴の開いた部品と丸棒。丸い穴には丸い棒がすんなりと通ります。その丸棒に油性マジックで色をつけると、今度は穴に入らなくなるんです。ものすごい加工精度です。文字で書くと、いまひとつ伝わりませんが、これはとてもすごいことなのです。
そのような技術を持った会社なのに、親会社が下請けを外国に発注することになって、仕事がなくなってしまったのです。それまで何もしなくても、親会社が仕事を与えてくれていたのですから、営業という職種がその会社にはありませんでした。そこで、社員(といっても現場の人)が営業に出ますが、何しろ経験がないので、門前払い状態。担当者に会うことができても、今度は、喋りがしどろもどろで、交渉になりません。
番組では「営業を代わりに行う会社」が出てきて助けていました。もともと町工場はビデオデッキのヘッドを下請けで作っていたのですが、「営業を行う会社」は、その加工精度に目をつけて、自動車のエンジンの部品の受注を取ってきたのです。町工場の人たちには、思いつかなかった取引先でした。
「親会社との関係が切れた」→「我々が仕事を取ってくるしかない」という流れから「苦手分野の営業は外注する」という発想の転換が工場の存続につながりました。
「○○しか方法がない」、「○○するしかない」というような思いにとらわれたとき、その時こそ一歩引いて、本当に別の道がないのか、冷静に考えてみることが必要なのだと思います。
今年最後のつぶやきとなりました。地球が滅亡するといわれた年を越え、2000年を迎えてから5年目に突入します。まだ地球は今のところ無事のようです。私たちが立つ大地があるうちは、一歩一歩、歩いていこうではありませんか。道はこれから、私たちが作っていくのです。