株式会社伊予機械製作所のホームページ

　とある高校に留学生がやってきました。
　生徒たちは、留学生と仲よくなりたいと思っています。いろいろと外国の話を聞いてみたい。けれど、留学生は、挨拶程度の簡単な日本語しか話せないそうなのです。

「自分の英語が通じなかったらどうしよう」
「下手すぎて笑われないかな」
「ちゃんと英語を勉強し直してから話しかけよう」

　みんながそんなことをやっているところに、一歩踏み出す者が現れました。
「こんにちは、ハローハロー、フレンドになりましょう！」
　むちゃくちゃな、カタカナ日本語で話しかけたのは、そんなに英語の成績がよくないＡくん。
　結局、なかなか話しかけてもらえず、寂しい思いをしていた留学生の心をつかんで一番の友達になれたのは、Ａくんでした。

　頭で考えすぎて行動できない人よりも、まず行動に移せる人が成功に近づくものだ、という例え話です。なにかの本で読んだと思うのですが、本の名前は思い出せません。なので薄れていた記憶を頼りに自分なりに肉付けをしてみました。

　個人であれば「考えすぎて動かないよりまず動け。失敗したっていいじゃないか」とは言えますが、さすがに企業になると「失敗するかもしれないが、思いついたら即やってしまえ」なんて、そう簡単にはできないかもしれません。
　とはいえ「損失をなるべく出さないように慎重に動いていたら、ライバルが先にやってしまった」となることもあります。折り畳みの携帯電話からスマートフォンに移行するのが遅れた日本が、よくその例に出されますね。

　神様が一つだけ特殊な能力を授ける、と言ったら、ゴーサインを適切に出せるタイミングを知ることができる能力、をお願いしたいものです。