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○１日36万円のかばん持ち

「1日36万円のかばん持ち」
小山昇 著
ダイヤモンド社 税抜き1500円

かばんを持っているだけで、１日36万円の収入！

いいえ逆です。
１日36万円を払って、社長のかばん持ちをするのです。
主に他社の社長が。

経営に困っている社長が、1日36万円を払って、15年連続増収増益の会社の社長のかばん持ちとして、三日間行動を共にする「現場研修」だそうです。３日なので、合計なんと108万円！

なんとも、一般的サラリーマンから見れば、信じられない出費ですが、この研修、予約がいっぱいで１年待ちだそう。これまた信じられないような話です。

この本は、かばんを持たせている側の社長が書いた経営の心得集といえるものです。

目次から抜粋しますと。
『「値下げ」は、企業努力 「値上げ」は、もっと立派な企業努力』
『「今よりもいい人材」を採用するより、「今いる人材」を”最強”に』
『工場や倉庫をきれいにするだけで、新規顧客がどんどん増える』

自分の仕事ぶりを１日36万円で見せようという人ですから、かなり個性的です。他には、社員旅行に参加するとボーナスが増える、とか、創業者の墓参りは社員全員で行く、とか。

そもそもは経営者向けの内容なので、ちょっとピンと来ない部分も多かったのですが、３日の研修に100万以上の値段をつける人も、払う人もいるという、そんな世界があることを知ることができたのが自分にとって有益だったと思います。