2015年のつぶやき
2015年2月のつぶやき
○最近、タオルを買いましたか?
「今治タオル奇跡の復活 起死回生のブランド戦略」
佐藤可士和/四国タオル工業組合:著 朝日新聞出版
本体1500円
佐藤可士和/四国タオル工業組合:著 朝日新聞出版
本体1500円
自宅で使っているタオルをちょっと見てみました。
見事に統一感はなく、「○○銀行」とか「第○回スポーツ大会」とか「○○ホテル」とか書かれていたりします。最後のは、なにかまずい気もしますが。
とにかく、文字がないものでも「もらったもの」がほとんどです。
カーテンなどは、部屋のイメージや統一感に気を使って買ってきたりしますが、タオルにそこまでのこだわりを持っている人はあまりいないと思うのです。
多くの人にとって、タオルとはそういう商品なのです。
どこで作ったのかは関係なくて、水分が拭ければそれでいい。そんな流れの中で、質はいいけども価格では近隣諸国製のものにはとてもかなわない今治のタオルは絶滅寸前でした。
本の著者も、ブランド化プロジェクトに入ったときは瀕死の状態だったと書いています。
見事に統一感はなく、「○○銀行」とか「第○回スポーツ大会」とか「○○ホテル」とか書かれていたりします。最後のは、なにかまずい気もしますが。
とにかく、文字がないものでも「もらったもの」がほとんどです。
カーテンなどは、部屋のイメージや統一感に気を使って買ってきたりしますが、タオルにそこまでのこだわりを持っている人はあまりいないと思うのです。
多くの人にとって、タオルとはそういう商品なのです。
どこで作ったのかは関係なくて、水分が拭ければそれでいい。そんな流れの中で、質はいいけども価格では近隣諸国製のものにはとてもかなわない今治のタオルは絶滅寸前でした。
本の著者も、ブランド化プロジェクトに入ったときは瀕死の状態だったと書いています。
そんな状態でも、タオル職人の中には「いいものを作ってさえいれば売れる」と考えている人がいました。肌触りもよく、軽く、おろしたてでも水を吸収する今治のタオル。しかし、そんな高品質のタオルも「水が吸えたらそれでいい」と考えている人に売ろうとしても無理な話です。
世の中には「いいものであれば高価でも手に入れる」という人たちがいます。そのような人をターゲットにして、積極的に「こういうものがあります!」と伝えることが重要なのです。
世の中には「いいものであれば高価でも手に入れる」という人たちがいます。そのような人をターゲットにして、積極的に「こういうものがあります!」と伝えることが重要なのです。
この本では、著者が旧来の考え方にとらわれていたタオル業界の人々とともに、発想の転換を成し遂げて、業績を回復していった過程が書かれています。
売れないのは時代なのだからしかたない、と嘆く前に、まだやれることはある、という考えが必要なのだなと思いました。
売れないのは時代なのだからしかたない、と嘆く前に、まだやれることはある、という考えが必要なのだなと思いました。