2014年のつぶやき
2014年1月のつぶやき
○伊勢海老と偽装と信用と
この年末年始、伊勢海老の値段が高騰したというニュースがありました。
需要に供給が追いつかないということでした。
つまり欲しい人が多いのに、モノが少ないので取り合いになっている状態、だとか。
需要に供給が追いつかないということでした。
つまり欲しい人が多いのに、モノが少ないので取り合いになっている状態、だとか。
ほほう、これはアベノミクスの効果で、国民の財布のひもが緩んでいる証拠か。
というわけではなく、秋に来た台風で、あまり漁に出られなかった、というのが一つの理由。
もうひとつは、今まで「伊勢海老ですよ」とメニューに書いておいて、偽物を出していた店が「これはまずい」ということで本物を買い始めた、という理由も大きいそうです。
なんとも情けない話ですね。
たとえば一皿100円程度の回転寿司の魚は、表示されている魚によく似た味や食感を持つ別の魚を使っていることがあります。だからといって「けしからん」と怒る人はあまりいません。「一皿が100円なんて、それなりの理由があるのだろうな」という思いが、消費者側にもあるからでしょう。
しかし、高級料亭や高級ホテルのレストランなどが、スーパーでお手軽に手に入るようなエビを車エビだといって出し、なおかつ値段は車エビ本来の値段をつけている、というのは、ちょっとひどい。
安いエビに余計な出費をしてしまった、という残念な思いよりも「信じていたのに裏切られた」という感情面が強く出るのは仕方がないというところです。
安いエビに余計な出費をしてしまった、という残念な思いよりも「信じていたのに裏切られた」という感情面が強く出るのは仕方がないというところです。
印刷した紙や丸い金属の板に価値を持たせているのは「信用」です。お金は信用の証でもあります。つまりビジネスはお金のやり取りであり、信用のやり取りなのだと思います。
利益を追い求めるあまり、お客様の信頼を壊すようなコストダウンをすれば、それは自分たちをも壊すようなことになってしまうでしょう。
利益を追い求めるあまり、お客様の信頼を壊すようなコストダウンをすれば、それは自分たちをも壊すようなことになってしまうでしょう。