2014年のつぶやき
2014年10月のつぶやき
○紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている
紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている
再生・日本製紙石巻工場
著:佐々涼子 早川書房 本体価格1500円
再生・日本製紙石巻工場
著:佐々涼子 早川書房 本体価格1500円
書店の「売れています」のコーナー。
巨大なロール紙の前で、誇らしげに腕を組む従業員の表紙。
仕事がら、このような機械の写真などはすぐに目に飛び込んできます。
巨大なロール紙の前で、誇らしげに腕を組む従業員の表紙。
仕事がら、このような機械の写真などはすぐに目に飛び込んできます。
日本製紙、石巻工場。
そう、被災地をその目で、肌で感じようと、2012年に社員旅行として行った東北。その移動中のバスの窓から見た大きな工場。バスガイドさんが、震災から半年で再稼動したと話していたような。
大小のパイプが編み物のように絡まる巨大な工場が見えました。
でもその周辺にはまだ何もなくて、流されなかった家も、ことごとく一階は柱と壁だけになっているという景色が広がっていました。
そう、被災地をその目で、肌で感じようと、2012年に社員旅行として行った東北。その移動中のバスの窓から見た大きな工場。バスガイドさんが、震災から半年で再稼動したと話していたような。
大小のパイプが編み物のように絡まる巨大な工場が見えました。
でもその周辺にはまだ何もなくて、流されなかった家も、ことごとく一階は柱と壁だけになっているという景色が広がっていました。
本は、地震の当日から始まります。その日の従業員の目を通した震災の瞬間が語られます。何度も何度も、テレビで見た震災ですが、本になって文字で読むと、また違った感覚です。
次から次にページをめくり、ほぼ一気に読みきってしまいました。
次から次にページをめくり、ほぼ一気に読みきってしまいました。
無謀な目標と思われた、半年でマシンを一台復旧させる、を本当に実現させてしまった人たち。その過酷な作業を支えたのは、自分たちが日本の出版を支えているんだという誇りであったといいます。
現場と意見がよくぶつかっていた営業は、マシンが立ち上がったとき、こう言ったそうです。
「石巻工場は命がけで復興した、今度は自分たちが命がけで売る」
現場と意見がよくぶつかっていた営業は、マシンが立ち上がったとき、こう言ったそうです。
「石巻工場は命がけで復興した、今度は自分たちが命がけで売る」
もし四国中央市に何かが起こって、大王製紙がすべて止まってしまったらどうなるだろう。そんなことを考えると、他人事ではないのですね。
そんな大王製紙関連の本も2013年に出ています。
そんな大王製紙関連の本も2013年に出ています。
「溶ける」←大王製紙前会長の懺悔本
ああ、恥ずかしい。
ああ、恥ずかしい。