2013年のつぶやき
2013年1月のつぶやき
○聯合艦隊司令長官 山本五十六
2013年1月6日。映画の「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」がテレビで放映されました。
見ていて、なんとなく違和感がありました。気がついたのは「血が流れないな」ということでした。太平洋戦争を扱ったものにしては、人が死ぬシーンがほとんどないのです。
私は、この映画が「戦争は悲惨なことであり、平和が大事」というテーマでは作られていないのではないか、と思いました。
歴史専門家ではないので、実際の五十六はあんなに立派ではない、とか、歴史の事実と違う、とか、そのような部分はちょっと横に置いて考えます。
映画では日本がドイツと同盟を結ぼうとするあたりから始まります。同盟締結を主張する人物に、五十六はこう言います。
「日本とドイツが手を組めば、アメリカは鉄や石油の輸出を断つかも知れない。その場合にどこから資源を調達するのか」。相手は答えられませんでした。
「日本とドイツが手を組めば、アメリカは鉄や石油の輸出を断つかも知れない。その場合にどこから資源を調達するのか」。相手は答えられませんでした。
また別のシーンでは、「アメリカなど恐るるに足らず」と言った人物に問います。「その根拠は?」。これも答えられません。
このように、特に根拠がないまま作戦を立てたり発言をしたりする人と、五十六の意見がぶつかる、というシーンが何度も出てきます。
上層部がこのような感じの企業があったらどうでしょう。 目先のことばかりしか見えず、数ヶ月先や、数年先のことまでを考えていなかったり、根拠もなく博打のような投資をしてみたり、大きな損をしているのに、いまさらその事業から撤退したら、みんなから笑われる、などとプライドにこだわって突き進んだり……。
あっという間につぶれるでしょうね、そんな会社。
あっという間につぶれるでしょうね、そんな会社。
私はこの映画から「当時の日本を愚かだと断じて終わりにするのではなく、自分の周りのいろいろなことに置き換えて考えなさい」というメッセージを感じました。
映画の五十六は何度かこのようなことを言います。時代に関係なく、それは大事なことだと思いました。
「目と、耳と、ハート(心)で世界を見なさい」
※録画はしていないので、発言等は記憶に頼っています。詳細部分については間違いがあるかもしれません。