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2012年のつぶやき

2012年1月のつぶやき

○坂の上の雲、そして現在
「重砲陣地のすみやかな移動などは不可能であります」
2011年12月。3年という時間をかけて放送したNHKドラマ「坂の上の雲」が最終回を迎えました。そのドラマの中で、苦戦している二〇三高地にやってきた児玉の作戦変更命令に対して、乃木の部下が返した言葉です。
児玉の攻撃計画変更案は二つ。
「重砲隊をすみやかに移動せよ」
「二十八サンチ榴弾砲を15分間隔で連続砲撃せよ」
この一つ目の案に対して、冒頭のセリフが返されました。巨大な鉄の塊である大砲を一日で移動させるなど無理だということです。結果としては、それをやり遂げることになるのですが。
二つ目の案にも反対意見が出ました。援護射撃は自軍の兵を巻き込むからという理由です。
誰が正しいのかを問いたいのではありません。
児玉がやろうとしたのは、選択と集中です。優先順位を決め、そこに集中する。
それに対して「できません」「無理です」など、即座に否定や拒否が返ってくるところに、思い当たるところがありすぎて、テレビの前で苦笑してしまいました。
似たようなやりとりが何度もあるのですが、司令部のほうは「なんで言うことをきかないんだ。ちゃんとできないんだ」と思っていて、現場(戦場)は「こっちだって必死でやっている。上のもんはこっちの状況を知りもしないで好き勝手言っている!」と思っています。
明治の戦場と、現代社会。形は違えど、同じようなことを人間は繰り返しているのですね。
二〇三高地攻めに関しては、児玉の強引とも言えるリーダーシップにより、何とか勝利を手にしました。それがうまくいったのは、指揮官が優秀であったというところであって、有能ではないのにリーダーシップを発揮しようとするとどうなるか。
政治ニュースを見ていると明らかですね。
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