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○お金の価値とは

セメント袋を何度も担いで往復して得た一万円も、株で儲けた一万円も、競馬で当てた一万円も、拾った一万円も、買えるものは一万円分です。（拾ったお金は使っちゃダメです）
汗水たらして働いて、その対価にもらった一万円なら、一万二千円くらい買えます。なんてことはありません。どんな形で手に入れても一万円は一万円です。

それでも人というものは不思議なもので、ドラマ「北の国から」で、泥のついたお金に感動しますし、ホリエモンが豪遊するのはけしからん、と思うのです。

数年前のテレビ番組で、こんな実験をしていました。
アルバイトとして人を集めて、２グループに分けます。ＡグループにもＢグループにも、同じような作業をしてもらいます。違うのはここからです。
Ａグループには、今日の報酬、として五千円を渡しました。そしてＢグループには報酬として二千五百円を渡し「皆さんの仕事ぶりがよかったのでご褒美です」と追加で二千五百円を渡します。
ＡグループもＢグループも、これで同じ五千円を持っていますが少々意味合いが違ってきました。

実験はここからで、その後、お金をどう使うかを調査しました。すると、Ａグループは普段とそんなに変わりませんでしたが、Ｂグループのほうは「パーっと使ってしまう」率が高くなったのです。

働いて得たお金は使うときにも慎重になるのですが、臨時で入ったお金は、結構簡単に使ってしまいがち、なのだそうです。お金の価値は同じなのに、人間の感覚のほうが違ってしまうのですね。

なので、パチンコでたまに勝って臨時の収入があったときは、よく考えて使うように……。

あ。

どうやら遅かったみたいです。では、また来月。