2011年のつぶやき
2011年1月のつぶやき
○ビジネスは信頼
とあるテレビ番組で、このような実験をやっていました。
菓子店と協力をして、あるお菓子を半額にして売ります。
一定時間(たしか30分だったと思います)で何個売れるかを数えるものです。
一定時間(たしか30分だったと思います)で何個売れるかを数えるものです。
一つ目は、ただ単に通常の売価を半額にしたもの。
もうひとつは半額の値段の横に「形が不ぞろいのため」と書いておきます。並べている菓子は、実は不ぞろいでもなんでもなく、一つ目のパターンで並べたものと、まったく同じお菓子です。
すると明らかに後者のほうが売れ行きがよく、時間内に用意しておいたお菓子が売り切れてしまったのでした。
テレビのスタッフが、買ったお客さんに、これは実験であることを明かし、買う決め手になったのは何かと聞いたところ「正直に理由が書いてあったから」というものでした。
「形が不ぞろい」だと書いたことにより「味や品質は問題ないもの」だと、逆に信用が生まれたのです。
それに対し一つ目のパターンでは、お客さんが「賞味期限が近いのだろうか」「焼き加減を間違えたのか」などと想像してしまい、それが「なんとなく不安」な感じを与えて、売れ行きにブレーキをかけたのです。
それに対し一つ目のパターンでは、お客さんが「賞味期限が近いのだろうか」「焼き加減を間違えたのか」などと想像してしまい、それが「なんとなく不安」な感じを与えて、売れ行きにブレーキをかけたのです。
中国産の餃子が問題になったとき、そのメーカーのものだけではなく中国産の冷凍食品すべてが敬遠されました。「不安」が信頼をなくしてしまったのです。
製造業で働いていても、家に帰れば消費者になる場面がいくらでもあります。財布の口を開くたびに「自分は何を買っているのか」を常に意識すると、買うものについては、それだけではなく、その商品に対する「信頼」も含めて買っているのだと気づかされます。