2010年のつぶやき
2010年2月のつぶやき
○上を向いて歩こう?
ここ数年、知人や親戚が集まると、こんな会話になります。
「不景気でね、会社員も楽じゃないよ」
「そうだねえ」
「残業もぐっと増えて、大変なんだ」
「でもそれは仕事があるってことだろう? 仕事がないよりはましじゃないか」
「それもそうだなあ」
「そうだねえ」
「残業もぐっと増えて、大変なんだ」
「でもそれは仕事があるってことだろう? 仕事がないよりはましじゃないか」
「それもそうだなあ」
私はこの話の流れが、好きではないんです。
なぜか。
この会話は「残業が多い」ということを悪く考えるのではなく「この不景気に仕事がある」というようにプラス思考をしたように聞こえてしまうのですが、違うのではないかと思うのです。
上向きではなく、下向きの考えだと思うのです。
なぜか。
この会話は「残業が多い」ということを悪く考えるのではなく「この不景気に仕事がある」というようにプラス思考をしたように聞こえてしまうのですが、違うのではないかと思うのです。
上向きではなく、下向きの考えだと思うのです。
本質は「今よりも悪い状況を想定して、それよりはましじゃないかと、自分を納得させている」のではないでしょうか。
一言にすると「あきらめ」ですね。
一言にすると「あきらめ」ですね。
生活が苦しくて、ぎりぎりでやっている人が、テレビで派遣村のニュースを見て「あの人たちよりはましか」とつぶやくようなものです。あまり健全な考えとはいえませんね。
しかも、この考えには問題があります。
本来なら「残業を減らすにはどう努力すればいいのか」と考えるべきなのです。しかし「残業が多くても、仕事がないよりはましなんだから、"現状で我慢しよう"」というほうに考えが向かってしまいがちなのです。
上を見ずに、下ばかり見ていると。
本来なら「残業を減らすにはどう努力すればいいのか」と考えるべきなのです。しかし「残業が多くても、仕事がないよりはましなんだから、"現状で我慢しよう"」というほうに考えが向かってしまいがちなのです。
上を見ずに、下ばかり見ていると。
みなさんは上を向いて歩いていますか?