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2005年のつぶやき

2005年1月のつぶやき

○下戸に人権などない
差別はよくない。まあ、基本的に、これには反論ができないのである。この世から差別をひとつ残らずなくせるなんて思ってはいない私であるが、差別はよい、なんて公言することはないのである。
それについては、これをお読みの皆様もそうであろう、と思う。
差別はよくない。なのに……。
酒を飲めない人間は公然と差別されるんである。明らかに人として、日本人として扱われないのである。
日本人で、酒を飲まない人は人間失格なのである。
大げさに言っているのではない。
「日本人男性は酒が飲める」というのは、最低限クリアすべき条件であり、そのラインに達していないものは日本人男性としては未熟とされる。飲める人は、飲めない人に飲ませようとする。このままでは、冠婚葬祭で飲酒が必要とされる日本ではいろいろと苦労するに違いない。未熟なこの人に、お酒を飲めるようにしてあげなければ、という親切心であるのかもしれない。飲めない人にもそれは分かる。分かるけども、飲めないもんは飲めないのである。
日本人は村社会、出る杭は打たれる、横並びが一番さ。そんな風潮を打開しようと「個性を伸ばす、個性を尊重する」社会とやらを唱えている人もいるが、「アルコールは受け付けない」という個性は、これっぽっちも尊重されないんである。
「そこまで言いますか」
「知ってるか? 大学の新歓コンパでイッキ飲みをさせられて、急性アルコール中毒で亡くなった学生の遺族が、イッキ飲みを強要した学生らを訴えたら、負けたんやぞ。遺族の地道な調査より、飲ませた側の先輩学生らの証言が尊重された。司法すらその程度なんや」
「死人に口なしですか……たまりませんねえ」

※イッキ飲み死亡事件についてはここを参考にしました。
アルコール薬物問題全国市民協会ホームページ
http://www.ask.or.jp/index.html
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