2005年のつぶやき
2005年11月のつぶやき
○ダメ社員の辞めさせ方
書店のビジネスコーナーでこんなタイトルの本を見つけました。
『これだけは知っておきたい ダメ社員の辞めさせ方』
弁護士 熊隼人 主婦の友社 1300円
弁護士 熊隼人 主婦の友社 1300円
これは一大事です。このような本を社長が手にしてしまったら、社長の気に食わない社員がどんどんと辞めさせられるかもしれません!
対抗手段を考えるためにも、まず敵のやり方を知る必要があります。私は、この本を購入しました。
対抗手段を考えるためにも、まず敵のやり方を知る必要があります。私は、この本を購入しました。
さあ、どこからでもかかってこい、と読み始めたのですが……。なんだかどうも買う前に感じた印象と中身が違うんですね。本の前半は「一度採用した社員を合法的に辞めさせることは非常に難しい」ことを書いています。後半のほうで、辞めさせ方も書いてはいるんですが、それは解雇させるのではなく「いかに辞表を出させるか」という方法なのです。ほとんどが。
たとえばこんな話。
上司と喧嘩して「こんな会社辞めてやる」と帰宅してしまい、翌日から出社しなくなった社員がいたとします。
使用者は、こんな社員は辞めさせてやる、と解雇通知書を自宅に送りました。
するとその社員は「不当解雇だ」と会社を訴えたのです。しかもあつかましいことに「自分から辞めるなんて言ってない」と主張したのです。
結果は会社の負けでした。「辞めてやる」というセリフは記録に残っていません。しかし、会社の送った解雇通知書は証拠となってしまったのです。
裁判では、このように書類などの証拠を重視するのです。
上司と喧嘩して「こんな会社辞めてやる」と帰宅してしまい、翌日から出社しなくなった社員がいたとします。
使用者は、こんな社員は辞めさせてやる、と解雇通知書を自宅に送りました。
するとその社員は「不当解雇だ」と会社を訴えたのです。しかもあつかましいことに「自分から辞めるなんて言ってない」と主張したのです。
結果は会社の負けでした。「辞めてやる」というセリフは記録に残っていません。しかし、会社の送った解雇通知書は証拠となってしまったのです。
裁判では、このように書類などの証拠を重視するのです。
経営者にも従業員にも参考になる本ですね。