2005年のつぶやき
2005年12月のつぶやき
○コストダウンは手抜きではない
NHK対朝日新聞で始まり、脱線事故、郵政解散と流れてきた2005年は、子供の受難と耐震構造偽装で終わろうとしています。この問題は来年以降に持ち越されることは確実です。
「けしからん」と、建築士や建設会社らに対して憤るだけなら誰にでもできることです。
私たち中小企業は、作り手側として、この不景気の中、大手と競争するために『より安くより速く、しかし、製品の質は落とさず』を目指して努力してきました。
一番大事なのは『製品の質は落とさない』でありましょう。私たちはお客様に対して、胸を張って機械を提供できているでしょうか。
私たち中小企業は、作り手側として、この不景気の中、大手と競争するために『より安くより速く、しかし、製品の質は落とさず』を目指して努力してきました。
一番大事なのは『製品の質は落とさない』でありましょう。私たちはお客様に対して、胸を張って機械を提供できているでしょうか。
恥ずかしながら我が社でも、ボルトの緩みによるクレームを受けたことがありました。一つの機械に使っているボルトやネジの数は膨大な数です。その締まり具合をを全てチェックし直すのには、これまた膨大な時間と手間を必要とします。しかしその手間を惜しんでいると、クレームとなって自分たちに跳ね返ってくるのです。二倍にも三倍にもなって。
誰かの事例に似ていますね。偽装された計算書を検査した会社の言い訳です。彼らは、膨大な計算を一からやり直すと検査確認に非常に時間がかかってしまうため、要所要所をピックアップして調べていたといいます。建築士は、その要所要所をごまかしました。結果的に検査が甘かったのは確実なんですが、検査機関はいまだに「検査は適正に行われていた」と言い張っています。
「適正にやっていたつもりでしたが不備があったと言わざるを得ません。そこで私たちは検査方法をこのように改善します」などと、ちゃんとした対策方法を見せられないのでしょうか。 最初に建築士の偽装を公表した勇気は立派なものだとは思いますが、その後の発言にはがっかりしています。
私たちはボルトのチェックをし、マジックで印をつけることを徹底するようにしました。お客様から「ボルトのチェックがよくできている」とお褒めの言葉もいただきました。
この事件を無駄にせず、また驕ることなく、2006年を歩んでいきたいと思います。