2003年のつぶやき
2003年8月のつぶやき
そしてまた夏がやってくる
日本にとって、いろんな意味で考えることが多い8月。広島では折鶴を燃やす不届き者が現れました。政治的意図がなかったのは幸いなのか不幸なのか。一方、燃やされた分を上回るほどの折鶴が届けられたという話もあり、人間のよい面、悪い面を同時に見せられたようです。
その平和記念公園の対岸にあります旧広島県産業奨励館。「原爆ドーム」と呼んだほうがおなじみかもしれません。1945年8月6日、原子爆弾はこの建物のすぐ近くの上空570mで爆発しました。かろうじて形をとどめたこの建物は、「被爆のシンボル」として保存されています。そして1996年に世界遺産として登録されました。先人の残したものにより、未来を作るヒントにしていきましょう。そのためには歴史あるもの、美しいものだけではなく、失敗や負の部分も見つめることが必要です。
ちなみに、この「原爆ドーム」を世界遺産に登録することに賛成しなかった国があります。アメリカと中国です。なるほど、わかりやすい。中国は、当然のこととして、アメリカは、まったく核についての認識がおかしいです。広島、長崎の市長が宣言で盛り込んだように、アメリカは、核を削減するどころか、 場合によっては使おうとまで言っています。イラク戦争や、米軍、…いやイラク支援法などで今年も考えさせられる夏です。しかし、できれば15日前後だけワーワーやるのではなく、常に考えていたいものです。