2003年のつぶやき
2003年10月のつぶやき
のようなもの
最近テレビのニュースを見ていると、「のようなもの」という言い方をよく聞くような気がします。「包丁のようなもの」「灯油のようなものをまき」「ピストルのようなものをつきつけ」などなど。「サバイバルナイフのようなもの」とかになると、具体的過ぎるんじゃないかと思ってしまいますが。「包丁で脅し」と言って、後で、実は大きめのナイフだった、なんてことが分かったら、後で面倒だからなのでしょうか。
そのうちテレビのニュースはこのようになるかもしれません。
そのうちテレビのニュースはこのようになるかもしれません。
「今日都内で銀行強盗が発生しました。犯人はいまだ逃走中です。今日午後二時五十分ごろ、閉店間際の銀行に、フルフェイスのヘルメットのようなものをかぶった男が、ナイフのようなものを行員に突きつけ、もう片方の手で持っていたガソリンと思われるものを入れたペットボトルのようなものを見せ、『名古屋みたいにしてやろうか』と叫び、用意したスポーツバッグのようなものにお金のようなものを詰めろと要求しました。脅された女性行員のようなものはお金のようなものをバッグのようなものに詰め込むと、男は銀行のようなもののそばに停めてあったスクーターのようなものに乗って逃走しました。警察のようなものは、ただちに都内全域で検問のようなものを行っていますが、男はまだ逮捕のようなものにはなっていません。以上、銀行強盗のニュースのようなものでした」
(このニュースはフィクションです)
(このニュースはフィクションです)