2001年のつぶやき
2001年2月のつぶやき
暖冬と寒波
3月になれば、もう春だな、などと思っていると猛烈に寒くなったりするのが2月だ。どちらかといえば暖かい愛媛県でも、雪が積もることがある。
私は小さいころ、雪が降るとなんだかワクワクしていた。テレビでしか見たことのない「かまくら」を一度は作ってみたいと思っていた。しかし、積雪3センチでは、雪だるまを作っても、土まで拾い込んでしまい、なんとも格好の悪い、汚れた雪だるまになってしまう。これではとても「かまくら」どころではない。
そんな私も、青年と呼ばれる歳になり、スキーに目覚めた。マスターしたのはボーゲンのみというみっともない姿ではあるが、幼少の頃から夢だった真っ白い雪の上を滑るのは、かなり爽快な気分であった。だから、暖冬だというニュースを聞くと落ち込み、寒波の到来と聞くと胸を躍らせていた。
しかし、結婚して子供ができると、家族を置いて私だけスキーを楽しむわけにもいかず、かといって子供を連れて滑るだけの腕前もない。ここ何年かはスキーとは縁遠い状態だ。そうなると暖冬の方が断然過ごしやすいわけで、寒波到来のニュースが流れると、眉をひそめてしまう。どうせなら動物のように冬眠したい気分だ。
本当に、人間は勝手なことを考える生き物だとつくづく思う。