2001年のつぶやき
2001年12月のつぶやき
クリスマスケーキ
一人っ子なら問題はないだろうが、兄弟がいたりするとケーキの切り分けは大変である。数学的に角度で割り切ればいい、というようなものではないからだ。
まずケーキのトッピングをすべて取り除く。サンタクロースの砂糖菓子(ろうそくのときもある)、プラスチックのツリー、粉砂糖で雪を表現したウェハースの家、造花のヒイラギ、「メリークリスマス」とホワイトチョコで書いた板チョコ、イチゴなどが代表的なものだろう。
そのうえでナイフが入るのだが、このときに生クリームのバラを切り裂くようなナイフの入れ方をしてはいけない。とにかく生クリームの飾りを切らないようにするのが大事である。生クリームのバラの部分は誰もがほしがるので、他の部分より若干角度を鋭くして体積を減らす小細工をしておく。
ケーキをカットしたら、取り去ったトッピングを戻すのだが、ここに優先順位が存在する。元々豪華な生クリームのバラがある部分には、食べられない造花のツリーとヒイラギ、一番貧相な部分にサンタの砂糖菓子。板チョコは適度な大きさに割って乗せていく。お菓子の家もそのままでは大きいので分解して乗せる。配分のバランスを考えつつ、イチゴなど乗せ「お好きなものをどうぞ」というわけなのだが、その質、量を見事に等分されたケーキに、私たち兄弟は毎年悩まされていたのだった。