今月のつぶやき
2025年2月のつぶやき
賃上げだけでは生産性は上がらない?
100年くらい前に、職場環境と生産性について実験した研究がありました。
『この実験のため選ばれた6人の従業員は、「明るい照明に変える」「賃金を上げる」「休憩を多くする」「軽食の差し入れをする」「部屋の温度を適温にする」などの環境の変化によって、いずれも作業効率が向上しました。』
やはり、環境がよくなると作業効率が上がるのですね。
と、思ったのですが、この実験では、よくなった条件を元の状態に戻しても作業効率が上がってしまったそうなのです。
いったいどういうことなのでしょう。
研究者は考えました。
どうやら、実験に選ばれた6人は「なにか重要なことを調べる実験に選ばれた。がんばらなきゃ!」という、いつも以上の「やる気、意欲」が出てしまったのではないか、というものでした。それはもう、照明の明るさがどうとか、室温がどうとか、関係がなくなるくらいに。
職場環境をいじるよりも、従業員が「期待されている、注目されている」と思うことが生産性に影響してしまうなんて、人間は面白いですね。
会社の経営にかかわる方にも参考になる話でしょうか。
とはいえ、やりがいさえ与えれば、職場環境は悪くてもいいんだ、などということはないのです。これは絶対にですね。
[参考図書]
『自分のやりたいことを全部最速でかなえるメソッド
高速仕事術』
著:上岡正明
ホーソン実験とは生産性の実験!工場での実験から判明した結論を簡単に解説!
https://www.hrbrain.jp/media/human-resources-management/hawthorne-experiment