株式会社伊予機械製作所のホームページ

「え？　また値上げ？　この前上がったばかりなのに？」

　このように思うことにも慣れるほど、短い間隔で値上げが行われていますね。

　これに対し「値上げを上回る持続的な賃上げがあれば家計の負担はやわらぐ」などとよく言われています。

　本当でしょうか。

　理屈としてはわかるのです。

　計算上もおかしくはないのでしょう。

　とはいえ、給料が倍増したとしてもです。

　５個入りのミニクリームパンが４個になってしまったニュースを見たときの、しょんぼりした気持ちはきっと変わらないでしょう。

　いつものソーセージの長さに違和感を感じて長さを測ったら、知らぬ間にちょっと短くなっていた、そんなことに気づいてしまった時の悲しさは、そんなに変わらないと思うのです。

　自販機の缶コーヒーは、昔は100円の時代もありました。千円札で10本買えました。今は7本と、半端な小銭が余ります（飲料1本を140円とした場合）。100円時代なら、千円札を使った時のお釣りも、すべて100円硬貨で返ってきた場合でも9枚でした。現在、500円硬貨と50円硬貨が出てこないという最悪のパターンでは、8枚の100円と10円がジャラジャラ落ちてくるときがあります。重いです。胸ポケットが伸びてダルダルになりそうです。

　まあこれは、値上げで苦しい話ではなくて、半端ができておつりが鬱陶しくなった話ではありますが……。

　値上げに見合う賃上げが実現したとして「カップ麺150円でも余裕で買えますわ」と言える心情に達するには、相当な時間がかかりそうです。