今月のつぶやき
2022年12月のつぶやき
安心、安全な 添加物を不使用
「安心、安全な
添加物不使用の食品です」
このような言葉が書かれた商品がありました。
ぱっと見たとき、私はどういうわけか一瞬「安全な添加物を使っていないの?」と思ってしまったのです。
これは当然「安心、安全な」「添加物不使用の食品」という区切りで読むものですね。上記のように、段も変えていますので。
それを私は「安心、安全な添加物」を「不使用」という区切りで見てしまったのです。
普通は、自社の商品のパッケージに悪い情報を堂々と書くというのは、考えられないことなので、きっと私の頭がひねくれすぎているのですね。
日本語には時々「魚屋さんは泥だらけになりながら逃げる野良猫を追いかけた」などのような表現が出てきます。泥だらけなのが、魚屋さんなのか、野良猫なのかわからない文になっています。
「泥だらけになりながら逃げる野良猫を魚屋さんが追いかけた」とすると読点(、)を打っていなくても、これなら、泥だらけは猫だな、と伝わると思います。
最初に示した安心表示も「添加物不使用で、安心・安全!」と語順を変えると、すんなり頭に入ってくる気がします。
伝えたいことを正確に伝える、ということはとても難しいことですね。
私のように、ひねくれて読む人もいますので。