株式会社伊予機械製作所のホームページ

「電卓があるから、そんなにがんばって九九を覚える必要はないんじゃないの？」

　という声は、よく聞きます。それについては、理解もできます。

　これの発展した形で「電卓があるから、算数の勉強なんかしなくていいんじゃない？」というのもあります。

　さすがに無理があると思うのです。

　足し算、引き算、掛け算、割り算だけができる状態の人に「1980円の商品に3割引きのシールが貼られています。これはいくらでしょう」という問題を出したら、おそらく電卓を持ったまま固まります。歩合がわからないと計算しようがないのですから。

　製造業をやっていると、直角三角形の斜めの部分の長さを出す、距離と角度だけで高さを出す、みたいなことも多いです。プーリーの回転比を出すようなこともあります。それらは電卓を持っていても出し方を知らないとどうしようもないことです。

　なので優秀な計算機があっても、算数や数学は勉強しなくていい、ということにはならないのです。

　とここまで書いておいて、電卓ではなくスマホではどうだろう、というので、スマホの検索のところに「1980円の3割引きは」と普通に日本語で打って検索ボタンを押すと「1386円」と出てきて、びっくりしました。

　ちなみに、写真を撮ると2点間のおおよその長さを出すアプリもあるそうなのです。

　すごい時代ですね。