株式会社伊予機械製作所のホームページ

　普段、自動車に乗っていて、他人の車に乗ってみたら乗り心地が違う、などということがありますよね。ハンドルもあり、アクセルもブレーキもあり、タイヤは４つ、ウインカーもワイパーもだいたい同じ位置。だけど、明らかに違います。
　普通自動車から軽自動車に乗ってみると、狭かったりパワーもないことを実感します。だからといって、軽自動車に乗るたびに「狭いし、パワーもないし、なんだよこんちきしょう、馬鹿野郎！！」とキレている人がいたら、それはちょっと危ない人ですね。
　普通は「まあ、軽自動車なんだし、しょうがないよね」くらいの感想だと思います。

　見た目は似ているのに、iPhoneとアンドロイドのスマホは操作法が違っていてとまどいます。
　同じパソコンなのに、MacとWindowsでも、使い勝手が違っていて困ります。だからってそこに怒る人はそんなにいなくて、だいたいは「まあ、そうだよね。違うものなんだもんね」と思うくらいです。

　人も本当はそれと同じなのです。大きな区分けでは「人間」なのですが、親の教育や育った環境で、考え方や物の価値観が違っていて当たり前。でも、人間だけはその違いに対して「違うんだからしょうがないよね」と認められずに、自分と同じ考え、価値観じゃないと許せない！　みたいなことが起こっているような気がします。

　今回読んだ本は、人間を観察することで「このタイプは、こういうときにこのような行動をする」というのが分かってくると、人間関係のイライラや悩みが減るかもしれませんよ、ということが書かれてます。
　人と人はまったく同じではなく、違うんだということを前提にしていると、それだけで自分に余裕が出てくると思うのです。


参考：

人間観察極めたら悩み消えた
くらはしまやこ　著