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◆火をつけて捕まってこい

 

　兵庫県明石市の市長が、暴言により辞任しました。

 

「立ち退かない家に火をつけてこい」が許されない発言であるのは当然です。

　しかし「一番ひどい部分だけ切り取って報道している」という意見もあったので、全文が載っているサイトで確認したのですが、それでも私の思いは特に変わりませんでした。

 

　叱責の中で「辞表を出せ」とか「クビにする」などとも言っています。組織のトップが人事をちらつかせて怒鳴るのはいけません。
　通常の企業で社長がそのようなことを言えば、まずアウトです。

 

　いえ、そもそも、上司が部下に、数十分も大声で怒鳴り続けるという行為がもうパワハラなのです。これについては上司の言い分が正しいかどうかは関係がありません。実際に仕事ができない社員に対してであっても「クズ」だの「ボケ」だの「辞めてしまえ」だのと罵倒するとアウトになる可能性は非常に高いのです。

 

　パワハラ防止法案が、2019年の国会に出されるようです。確実に流れはパワハラに厳しくなっていきます。

 

　７年間何も進んでいないことを何十分とか何時間とか、怒鳴っても怒っても何も前に進みません。であれば「これからどうするのか」を話し合ったほうが、真に「市民の安全のため」ではなかったのかと、私個人的には思っています。